小川三紀(読み)おがわ・みのり

朝日日本歴史人物事典 「小川三紀」の解説

小川三紀

没年:明治41.10.31(1908)
生年:明治9.3.30(1876)
明治期の鳥類学者。静岡市出身,旧制中学4年で処女論文を発表し,一高・東京帝大医科大(東大医学部)在学時以降飯島魁東京帝大教授を助けて剥製標本や鳥卵標本を集め,日本鳥類学の礎を築く。奄美・琉球産鳥類の研究で知られるほか,502種を記載した主著『日本産鳥類目録』(1908)は研究者の座右の書となった。精力的で発想の豊かな人物だったが,京都帝大福岡医科大(九大医学部)在職中に若くして没した。その名は和名オガワコマドリに残る。

(磯野直秀)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小川三紀」の解説

小川三紀 おがわ-みのり

1876-1908 明治時代の鳥類学者。
明治9年3月30日生まれ。東京帝大医科大在学中から剥製(はくせい)や鳥卵の標本をあつめて日本の鳥類学の基礎をきずく。明治41年刊行の「日本産鳥類目録」は研究者にとって貴重な資料となった。その名はオガワコマドリにのこっている。明治41年10月30日死去。33歳。静岡県出身。東京帝大卒。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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