小札・小実(読み)こざね

精選版 日本国語大辞典 「小札・小実」の意味・読み・例文・類語

こ‐ざね【小札・小実】

〘名〙
① 鎧(よろい)の札(さね)の小さいもの。一寸二枚ないし三枚の従来の札に対して、室町時代の一寸四枚ないし五枚の小さい札をいう。さらに細かいのを細札(こまかざね)、馬歯札(うまのはざね)、奈良札(ならざね)などという。
※大坂陣山口休庵咄(17C中‐後か)城中浮勢之事「金のこざねに、くれない紫いとにておどし申候鎧に、頭なりししのかつそうの甲(かぶと)
江戸時代、札(さね)総称

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android