小林 中(読み)コバヤシ アタル

20世紀日本人名事典 「小林 中」の解説

小林 中
コバヤシ アタル

昭和期の実業家,財界人 アラビア石油相談役;日本開発銀行初代総裁。



生年
明治32(1899)年2月17日

没年
昭和56(1981)年10月28日

出生地
山梨県東八代郡石和町

旧姓(旧名)
矢崎

学歴〔年〕
早稲田大学政経学部〔大正11年〕中退

経歴
石和銀行支配人を経て、昭和4年富国徴兵保険(富国生命の前身)に入社。帝銀事件に連座するが無罪となり、18年社長に就任。戦後は21年東京急行電鉄社長を兼任するが、26年に発足の日本開発銀行初代総裁に就任、1期半、6年の在任中に財界での地位を固め、インドネシア賠償交渉政府代表、海外技術協力事業団会長などを務めた。43年には、わが国が初めて海外で原油を掘り当てたアラビア石油の社長に就任。また戦後財界の“陰の実力者”として高度成長期の政府の経済政策にもかかわりを持ち、経団連日経連の各常任理事、40年から10年間、財政制度審議会会長、43年からは外資審議会会長も務めたが、日本航空会長(48〜52年)を最後に第一線から退き“財界相談役”の立場にあった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「小林 中」の解説

小林 中 (こばやし あたる)

生年月日:1899年2月17日
昭和時代の実業家;財界人。アラビア石油相談役;日本開発銀行初代総裁
1981年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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