小道・小径(読み)こみち

精選版 日本国語大辞典 「小道・小径」の意味・読み・例文・類語

こ‐みち【小道・小径】

[1] 〘名〙
① 幅の狭い道。しょうどう。〔十巻本和名抄(934頃)〕
読本・双蝶記(1813)六「草のかたぶくばかりの径路(コミチ)をもとめ」
② よこみち。わきみち。
※俳諧・桜川(1674)春二「こみちにもよれにくからぬはなの友〈道折〉」
③ 六町を一里とする里程。
[2] 〘形動〙
① 気の小さいさま。小心なさま。
浮世草子傾城色三味線(1701)大坂「人の心も打ひらいて小道(コミチ)なる事をしらず、是所繁昌の故ぞかし」
② 勘定高いさま。けちくさいさま。
※浮世草子・西鶴置土産(1693)三「地謡(ぢうたひ)の帰りさまに塩買て行くなど、こんなこみちなる所を見ては一日も中々暮さるる所とはおもはれず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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