小野 尊光(読み)オノ タカテル

20世紀日本人名事典 「小野 尊光」の解説

小野 尊光
オノ タカテル

明治〜昭和期の神官,男爵 日御碕神社宮司;貴院議員。



生年
嘉永2年12月8日(1850年)

没年
昭和12(1937)年11月20日

出生地
出雲国日御碕村(島根県大社町)

経歴
明治7年日御碕神社の宮司を継ぐ。地元の窮民の救済に、災害地の義援金の拠出などに努め、20年には遷宮も実施した。華族令により男爵を授けられ、34年貴族院議員に選出される。宮司を辞し政界に入ると、山陰本線敷設私有地を提供しての日御碕灯台の建設、海岸道路の整備、日御碕小学校の建設などに尽力。また養蚕樟脳原料となる楠の栽培の奨励など地元の活性化に貢献した。40年小野に居を移し、出雲姓を改めて小野と称した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android