小野 太三郎(読み)オノ タサブロウ

20世紀日本人名事典 「小野 太三郎」の解説

小野 太三郎
オノ タサブロウ

江戸時代末期・明治期の慈善事業家 小野慈善院設立者。



生年
天保11年1月15日(1840年)

没年
明治45(1912)年4月5日

出生地
加賀国金沢堀川町(石川県金沢市)

経歴
生家は古書商。16歳の頃から窮民のために尽力明治維新の初めに藩の非人小屋が廃止になり、路頭に迷った人のために家屋を用意して100人ほどを収容した。明治38年には小野慈善院(のち陽風園)を設立、つねに窮民と寝食を共にしていた。同院は今日の社会福祉施設に連なる我が国で最も古い救済施設のひとつと云われる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android