小野 衛(読み)オノ マモル

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「小野 衛」の解説

小野 衛
オノ マモル


職業
箏曲家(生田流),作曲

肩書
創明音楽会名誉会長

旧名・旧姓
宮城 衛(ミヤギ マモル)

生年月日
大正4年 8月18日

出生地
福岡県 北九州市

学歴
東京帝国大学理学部物理学科〔昭和13年〕卒

経歴
大正12年から越尾隆にピアノを習い、昭和6年より中学修猷館の教師で都山流師範だった島村卿山に尺八師事。9年から約1年間、坂本歌都子に箏を習う。10年上京して東京帝国大学理学部に入学、物理学を修める。この頃から宮城道雄に入門して箏と三味線を師事。12年からは諸井三郎にもついて作曲を修め、18年最初の習作「絃楽四重奏曲」を諸井門下生の会で試演。19年宮城の娘・よし子と結婚したが、半年もしないうちに妻を失った。22年諸井門下の柴田南雄、入野義朗、団伊玖磨らと新声会を結成し、「絃楽三重奏曲」「五重奏曲」などを発表。28年宮城に同行してフランス、スペインにおける世界民族音楽舞踊祭に出演。29年「箏二重奏のためのソナタ」がNHKにより放送初演された。30年第1回作品発表会を開催、また、同年よりNHK邦楽育成会講師も務めた。41年宮城一門を離れて小野姓に復し、創明音楽会を創立。57年レコード10枚組の「小野衛の世界」をリリースした。箏、三絃の他、フルートや笛も奏でた。他の作品に「合奏曲1〜5番」、「前奏曲壱越調〉」「鴛鴦」「桃源のうた」など、著書に「宮城道雄の音楽」がある。

所属団体
現代邦楽作曲家連盟

没年月日
平成13年 11月14日 (2001年)

親族
岳父=宮城 道雄(箏曲家)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「小野 衛」の解説

小野 衛
オノ マモル

昭和期の箏曲家(生田流),作曲家 創明音楽会名誉会長。



生年
大正4(1915)年8月18日

没年
平成13(2001)年11月14日

出生地
福岡県北九州市

旧姓(旧名)
宮城 衛

学歴〔年〕
東京帝大物理学科〔昭和13年〕卒

経歴
ピアノを学んだ後島村卿山に尺八、昭和10年ころ宮城道雄に箏と三味線を学んだ。12年ころから尺八奏者として宮城と共演、その女婿となった。その後宮城一門を離れ、41年創明音楽会を創立、箏、三絃の演奏家、指揮者として活躍。他にフルートと笛も演奏、諸井三郎に作曲を学び、作品に「箏二重奏のためのソナタ」「合奏曲1〜5番」など、著書に「宮城道雄の世界」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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