新撰 芸能人物事典 明治~平成 「小金井 芦洲(3代目)」の解説
小金井 芦洲(3代目)
コガネイ ロシュウ
- 職業
- 講談師
- 本名
- 秋元 格之助
- 別名
- 前名=蓁々亭 葉生,神田 伯鯉,神田 伯竜(4代目),西尾 麟慶(三代目),あだ名=馬面の芦洲,間延
- 生年月日
- 明治9年 7月9日
- 出生地
- 東京
- 経歴
- 旧鳥羽藩士の子として生まれる。はじめ講談師・蓁々斎桃葉に入門。次いで2代目神田伯山の門下に移り、伯鯉を経て4代目神田伯竜を名乗る。明治38年講談師の組合が分裂すると、師の伯山と袂を分かち、4代目宝井馬琴に師事して三代目西尾麟慶を称した。44年麟慶の名跡を弟子に譲り、3代目小金井芦洲を襲名。「塩原太助」や「鼠小僧次郎吉」などの世話物を得意とし、不思議な魅力をたたえた語り口で大正期には講談界の大看板として人気を集めた。しかし、酒好きでたびたび高座を休み、“ズボラの師団長”と呼ばれた。また、顔が長いため、“馬面の芦洲”“間延”などのあだ名もある。弟子に五代目神田伯山らがおり、落語家の5代目古今亭志ん生も一時期その門下であった。
- 没年月日
- 大正14年 7月10日 (1925年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報