尻付・後付(読み)しりつけ

精選版 日本国語大辞典 「尻付・後付」の意味・読み・例文・類語

しり‐つけ【尻付・後付】

〘名〙 (「しりづけ」とも)
源平盛衰記(14C前)四一「兵衛佐頼朝正四位下に叙す。尻付(シリツケ)には義仲を追討の賞とぞ有ける」
② (━する) 人のあとについていくこと。
※金刀比羅本平治(1220頃か)中「兵藤内は大臆病者にて、〈略〉何となう尻付(シリツケ)して勢の中にあひまじり」
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「かくして殆ど口出まかせの文句を、尻付(シリヅケ)につけゆくなり」

しり‐つき【尻付・後付】

〘名〙
① 尻のかっこう。尻の様子
評判記・満散利久佐(1656)哥仙「しりつきは、かれてあしし」
※雑俳・柳多留‐七(1772)「しりつきがわんぐりと成るひとへ帯」
② 人の後ろにつき従うこと。また、その人。従者
※俳諧・渡奉公(1676)下「照月の影やしり付の駒迎〈可申〉」
③ 尻につくこと。本体にあとからつけ加えられること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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