尾上 辰之助(1代目)(読み)オノエ タツノスケ

20世紀日本人名事典 「尾上 辰之助(1代目)」の解説

尾上 辰之助(1代目)
オノエ タツノスケ

昭和期の歌舞伎俳優,日本舞踊藤間流5代目家元。



生年
昭和21(1946)年10月26日

没年
昭和62(1987)年3月28日

出生地
東京

本名
藤間 亨

別名
家元名(日舞)=藤間 勘右衛門(5代目)(フジマ カンエモン),前名=尾上 左近

屋号
音羽屋

学歴〔年〕
暁星高校卒

主な受賞名〔年〕
芸術選奨新人賞〔昭和50年〕,真山青果賞〔昭和59年〕

経歴
2代目尾上松緑の長男。昭和27年尾上左近の名で初舞台、40年初代辰之助と改名。50年、藤間流家元・勘右衛門をつぐ。歌舞伎だけでなく、東西の芝居、芝居以外の分野に興味をもつ。54年訪中歌舞伎、59年および60年の訪米歌舞伎に参加。時代物、世話物、舞踊のいずれもこなし、団十郎菊五郎とともに歌舞伎界を支える存在として将来が嘱望されていたが、61年には肝硬変で8か月の闘病生活を送り、11月に復帰したものの、翌62年3月急死した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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