尾上/伊太八(読み)おのえ/いだはち

朝日日本歴史人物事典「尾上/伊太八」の解説

尾上/伊太八

宝暦から明和期(1751~72)に成立した新内節「帰咲名残の命毛」(鶴賀若狭掾作)の主人公。角書に「たまきや伊太八・さかひや尾上」とあり,「尾上伊太八」の通称で知られる本曲は,延享3(1746)年12月13日,津軽岩松家の家臣原田伊兵衛の息子で江戸詰の祐筆伊太夫が,吉原,江戸町1丁目の太四郎抱えの遊女尾上となじみ,通い詰めての暇を出され,心中未遂事件を起こして非人に落とされた一件を脚色したものである。「明烏」「蘭蝶」と並ぶ新内の名曲として知られ,実説は『寛延奇談』『情死録』に記載される。

(宇田敏彦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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