尾張旭(市)(読み)おわりあさひ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「尾張旭(市)」の意味・わかりやすい解説

尾張旭(市)
おわりあさひ

愛知県西部、名古屋、瀬戸(せと)両市の間、矢田川流域にある都市。1970年(昭和45)旭町が尾張旭町と改称し、市制施行。名古屋鉄道瀬戸線が通じ、国道363号が走る。開発の歴史は古く、白山古墳群などの多くの古墳、条里制遺構や式内社渋川神社、天武(てんむ)天皇悠紀(ゆき)斎田跡などがある。近世から明治時代までは純農村であったが、大正中期からは陶磁器工業の町。1960年以後は機械工業、その後電子・電機工業も加わった工業都市へと変容し、尾張丘陵上は住宅化が進んでいる。名古屋市守山区にまたがる面積約468ヘクタールという県立森林公園があり、郷土芸能では棒の手(県指定無形民俗文化財)がある。面積21.03平方キロメートル、人口8万3144(2020)。

[伊藤郷平]

『『尾張旭市誌』3冊(1971~1980・尾張旭市)』


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