20世紀日本人名事典 「山口 瞳」の解説
山口 瞳
ヤマグチ ヒトミ
昭和・平成期の小説家,随筆家
- 生年
- 大正15(1926)年11月3日
- 没年
- 平成7(1995)年8月30日
- 出生地
- 東京府荏原郡入新井町(現・東京都大田区)
- 学歴〔年〕
- 国学院大学文学部日本文学科〔昭和29年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 直木賞(第48回)〔昭和38年〕「江分利満氏の優雅な生活」,菊池寛賞(第27回)〔昭和54年〕「血族」
- 経歴
- 敗戦と同時に早稲田大学を中退し、昭和21年鎌倉アカデミーに入学。かたわら国土社に勤め、25年国学院大学に入学。後に「知性」編集部員となり、さらに33年開高健のいた寿屋(現・サントリー)宣伝部に移り、編集とコピーライターとしての才能を発揮する。一方、29年「現代評論」の同人となり、38年「週刊新潮」へのエッセイ「男性自身」の連載開始を機に文筆に専念。同年「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞を受賞。54年「血族」で菊池寛賞を受賞。他に「小説・吉野秀雄先生」「わが町」「人殺し」「男性自身」「家族」「居酒屋兆治」「新東京百景」などの小説、随筆がある。61年10月還暦を機に連載中のもの以外の絶筆宣言をした。平成2年「草競馬流浪記」のテレビ化でテレビ初出演。「山口瞳大全」(全11巻 新潮社)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報