山本 稚彦(読み)ヤマモト ワカヒコ

20世紀日本人名事典 「山本 稚彦」の解説

山本 稚彦
ヤマモト ワカヒコ

大正〜平成期の彫刻家 日展参与;元・日本美術家連盟理事長。



生年
明治34(1901)年4月29日

没年
平成5(1993)年9月20日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京美術学校彫刻科〔大正15年〕卒,川端画学校卒

主な受賞名〔年〕
日展特選・朝倉賞〔昭和26 27年〕「静華」「芽ざす」,川合賞〔昭和27年〕,日展文部大臣賞〔昭和33年〕「北のひと」,勲四等旭日小綬章〔昭和53年〕

経歴
在学中の大正13年第5回帝展に「永却の誇」が初入選。卒業後、建畠大夢に師事。昭和11年渡欧、15〜18年イタリアに滞在。戦後、旧ソ連エラブカに抑留される。この時に制作した仏像はエラブカ仏と呼ばれ、のち戦友が住職を務める東京・代々木の寺に安置、供養する会も発足。28年日展審査員。36〜37年渡欧。人物を主題に独自の世界を確立。日本美術家連盟理事長を務めた。作品に「寂寥」「静華」「芽ざす」「北のひと」「十字架のことば」や上野駅の「朝の願い像」などの作品がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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