山本 宣治（読み）ヤマモト センジ

新訂 政治家人名事典 明治～昭和

山本 宣治
ヤマモト センジ

肩書

衆院議員(第一控室会),労農党京都府連委員長

生年月日

明治22年5月28日

出生地

京都府京都市新京極

学歴

東京帝国大学理学部動物学科〔大正9年〕卒 東京帝国大学大学院修了

経歴

花簪屋を営むクリスチャンの長男に生まれ、病弱のため、中学を中退して独学。早くから社会主義を知り、明治40年カナダに渡ってブリタニア・ハイスクールで学び、44年帰国。三高を経て、東京帝大動物学科に入学、在学中は新人会に属し、大正9年卒業後同志社大学予科講師兼京都帝大理学部講師となり、生物学の講義、性教育を行う。11年米国のサンガー夫人の来日講演にあたって通訳となり、その講演をもとに「山峨女史家族制限法批判」を刊行。産児制限を説いて、無産階級の中に入ってゆく。12年大阪労働学校講師となり、13年には京都労働学校の創立に参加。大学を解職され、昭和2年労働農民党京都府連合会委員長となり、3年衆院議員に当選。3.15事件、左翼3団体解散命令などの弾圧のなかで、治安維持法の改悪に反対するなど共産党系の唯一の代議士として活躍するが、4年3月議会の会期中、宿舎で右翼黒田保久二に刺殺された。著書に「性教育」「恋愛革命」「生物人類」(以上訳)、「山本宣治全集」(全8巻)、「山本宣治選集」(全5巻)など。平成10年伝記「山本宣治〈上・下〉」が発刊される。

没年月日

昭和4年3月5日

家族

娘=山本 治子(歌人)

出典　日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典　明治～昭和」（2003年刊）

20世紀日本人名事典

山本 宣治
ヤマモト センジ

大正・昭和期の社会主義運動家,生物学者 衆院議員(第一控室会);労農党京都府連委員長。

生年

明治22(1889)年5月28日

没年

昭和4(1929)年3月5日

出生地

京都府京都市新京極

学歴〔年〕

東京帝国大学理学部動物学科〔大正9年〕卒,東京帝国大学大学院修了

経歴

花簪屋を営むクリスチャンの長男に生まれ、病弱のため、中学を中退して独学。早くから社会主義を知り、明治40年カナダに渡ってブリタニア・ハイスクールで学び、44年帰国。三高を経て、東京帝大動物学科に入学、在学中は新人会に属し、大正9年卒業後同志社大学予科講師兼京都帝大理学部講師となり、生物学の講義、性教育を行う。11年米国のサンガー夫人の来日講演にあたって通訳となり、その講演をもとに「山峨女史家族制限法批判」を刊行。産児制限を説いて、無産階級の中に入ってゆく。12年大阪労働学校講師となり、13年には京都労働学校の創立に参加。大学を解職され、昭和2年労働農民党京都府連合会委員長となり、3年衆院議員に当選。3.15事件、左翼3団体解散命令などの弾圧のなかで、治安維持法の改悪に反対するなど共産党系の唯一の代議士として活躍するが、4年3月議会の会期中、宿舎で右翼黒田保久二に刺殺された。著書に「性教育」「恋愛革命」「生物人類」(以上訳)、「山本宣治全集」(全8巻)、「山本宣治選集」(全5巻)など。平成10年伝記「山本宣治〈上・下〉」が発刊される。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

367日誕生日大事典

山本 宣治 (やまもと せんじ)

生年月日:1889年5月28日
大正時代;昭和時代の生物学者;政治家。京都労働学校校長
1929年没

出典　日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」