山本 東次郎(初代)(読み)ヤマモト トウジロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「山本 東次郎(初代)」の解説

山本 東次郎(初代)
ヤマモト トウジロウ


職業
狂言師(大蔵流)

本名
山本 則正

旧名・旧姓
赤羽

別名
初名=山本 鈼次郎,前名=山本 登也,山本 次郎太,隠居名=山本 東(ヤマモト アズマ)

生年月日
天保7年 8月15日

出生地
江戸

出身地
大分県 竹田

経歴
豊後岡藩(竹田)藩士赤羽嘉助保直の三男として生まれ、弘化2年同藩山本武兵衛の養子となる。翌年11歳の時、藩から狂言修行を命じられ徳島藩狂言方宮野孫左衛門に入門、のちに岡藩狂言方の小松謙吉にも師事した。大蔵流宗家弥左衛門の子、千太郎(22代目宗家大蔵虎年)の相手方を務め、嘉永3年東次郎改名。維新後、大分県竹田町に一時帰郷していたが、明治11年上京、東京大蔵流の第一人者として活躍。名人と称された。31年家督を長男泰太郎(2代目山本東次郎)に譲り、隠居名の東を名乗る。193番の台本を書写している。

没年月日
明治35年 11月28日 (1902年)

家族
長男=山本 東次郎(2代目)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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