山田(千葉県)(読み)やまだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「山田(千葉県)」の意味・わかりやすい解説

山田(千葉県)
やまだ

千葉県北東部、香取郡(かとりぐん)にあった旧町名(山田町(まち))。現在は香取市の南東部を占める地域。下総(しもうさ)台地東部に位置する。1954年(昭和29)府馬(ふま)町と山倉、八都(はっと)の2村が合併して山田町と改称。2006年(平成18)、佐原市(さわらし)、香取郡小見川町(おみがわまち)、栗源町(くりもとまち)と合併、香取市となった。旧町域は江戸時代は小見川藩、多古潘(たこはん)の領地や旗本知行(ちぎょう)地であった。北に接する小見川の中心市街地に近く、JR成田線と国道356号は小見川地区を通る。西に東総有料道路が伸びる。台地上でのニンジンゴボウニラなどの野菜生産、谷地(やち)田での米作、養豚、いも類の生産が盛んな純農村地域をなす。宇賀(うが)神社境内の府馬の大クスは樹高20メートル、根回り27メートルもあり、国指定天然記念物である。

[山村順次]

『『山田町史』(1986・山田町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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