やま‐べ【山辺】
※
万葉(8C後)一四・三四八九「梓弓欲良
(よら)の夜麻辺
(ヤマへ)の繁かくに
妹ろを立ててさ寝処払ふも」
※
源氏(1001‐14頃)
椎本「槇の山へもわづかに色づきて」
[2] 奈良県北
東部の郡名。名張川・布目川の
流域にある。古くは「やまのべ」といい、「山野辺」とも書いた。
やま‐の‐べ【山辺】
※万葉(8C後)一〇・二一四七「山辺(やまのへ)にい行く猟雄(さつを)は多かれど山にも野にもさ男鹿鳴くも」
[2] 奈良県北東部の山辺
(やまべ)郡の
古名。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
やま‐び【山辺】
※万葉(8C後)一四・三三五七「霞ゐる
富士の夜麻備
(ヤマビ)にわが来なば何方
(いづち)向きてか妹が嘆かむ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「山辺」の意味・読み・例文・類語
やま‐び【山▽辺】
「やまべ(山辺)」に同じ。
「霞居る富士の―に我が来なばいづち向きてか妹が嘆かむ」〈万・三三五七〉
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山辺[町] (やまのべ)
山形県南東部,東村山郡の町。人口1万5139(2010)。東部は山形盆地の南西部にあたり,西部は白鷹山地の北部丘陵地を占める。東端近くをJR左沢(あてらざわ)線が通じる。中心集落の山辺は近世初期には最上氏の一族山野辺氏の城下町であった。また白鷹山地の集落ではかつては青苧(あおそ)の栽培が盛んで,蚊帳の産地としても知られた。明治以降繊維工業が発達し,現在はファッションニットと手織りじゅうたんの全国有数の産地である。白鷹山地東麓では,サクランボ,リンゴの栽培が盛ん。山形市に隣接するため住宅地化も著しい。西部の丘陵地帯には多くの湖沼が点在し,観光地としてにぎわう。
執筆者:松原 宏
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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「山辺」の読み・字形・画数・意味
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