山雀(読み)やまがら

精選版 日本国語大辞典 「山雀」の意味・読み・例文・類語

やま‐がら【山雀】

〘名〙 シジュウカラ科小鳥全長約一四センチメートル。シジュウカラと同大。翼・尾は青灰色で、腹面と上背は赤褐色頭部淡褐色で眉斑と喉は黒。低山平地森林にすみ昆虫や木の実などを食べる。日本全土に分布する留鳥で、そのほか台湾朝鮮半島南部にも生息する。鳴き声もよく古来飼い鳥とし、また飼いならして「おみくじ引き」などの芸をやらせる。やまがらめ。《季・夏》
※新撰六帖(1244頃)六「山がらのまはすくるみのとにかくにもてあつかふは心なりけり〈藤原光俊〉」

さん‐じゃく【山雀】

〘名〙 鳥「やまがら(山雀)」のこと。〔文明本節用集(室町中)〕 〔銭起‐幽居春暮懐詩〕

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デジタル大辞泉 「山雀」の意味・読み・例文・類語

やま‐がら【山×雀】

シジュウカラ科の鳥。全長14センチくらい。背面が青灰色、腹面が赤褐色で、頭とのどは黒い。日本・朝鮮半島・台湾に分布し、低山や平地の林にすむ。人になれやすく、仕込むと神社の前でおみくじを引くなどの芸をする。やまがらめ。 夏》「―やかや老木に寝にもどる/蕪村
[類語]四十雀

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動植物名よみかた辞典 普及版 「山雀」の解説

山雀 (ヤマガラ)

学名Parus varius
動物。シジュウカラ科の鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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