岡見 京子(読み)オカミ キョウコ

20世紀日本人名事典 「岡見 京子」の解説

岡見 京子
オカミ キョウコ

明治期の医師 保養所衛生園園主。 日本初の女子医科大学生。



生年
安政6年8月15日(1859年)

没年
昭和16(1941)年9月2日

出生地
陸奥国(青森県)

旧姓(旧名)
西田

学歴〔年〕
ペンシルバニア女子医科大学〔明治22年〕卒

学位〔年〕
M・D(ペンシルバニア女子医科大学)〔明治22年〕

経歴
慶応3年一家をあげて上京。横浜共立女学校在学中に受洗してキリスト教徒となる。11年同校卒業と同時に竹橋女学校に進むが、廃校のため退学。14年桜井女学校の英語教師となったが、17年同じキリスト教徒で絵画教師の岡見千吉郎と結婚して退職した。同年夫と共に渡米し、フィラデルフィアのペンシルバニア女子医科大学で医学を学び、日本初の女子医科大生としてM・Dの学位を得た。22年同大学を卒業して夫と共に帰国し、慈恵病院婦人課主任を経て東京赤坂の自宅で開業。26年衛生園を開設、同園は30年に赤坂病院の分院として合併され、39年の閉鎖まで主に外国人女性宣教師への医療活動を行った。またこの間、同園内に看護学校を設置して看護婦を育成すると共に看護婦の派遣業務を行っている。のち女子学院の英語教師となるも41年に乳ガンのため辞職、以後家庭の人となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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