岸田 森(読み)キシダ シン

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「岸田 森」の解説

岸田 森
キシダ シン


職業
俳優

別名
筆名=朱川 審

生年月日
昭和14年 10月17日

出生地
東京市(東京都)

学歴
海城高卒 法政大学文学部英文科中退,文学座附属演劇研究所〔昭和37年〕修了

経歴
文学座創設者の一人である劇作家岸田国士の甥。大学を2年で中退し、昭和36年文学座附属演劇研究所の第1期生となる。同期には悠木千帆(樹木希林)、草野大悟、寺田農、小川真由美らがいた。37年文学座に入り、40年座員に昇格。41年文学座を退団、妻である悠木や津野海太郎らと劇団六月劇場を結成。43年悠木と離婚。以後、映画やテレビを中心に活躍。46年からは実相寺昭雄監督の「曼陀羅」「哥(うた)」「あさき夢みし」「歌麿・夢と知りせば」に連続して出演、特に主演した「歌麿」では屈折した画家像を演じ好評を博す。怪奇映画呪いの館・血を吸う眼」「血を吸う薔薇」で演じた吸血鬼役も強い印象を残し、存在感のある脇役俳優として貴重な存在だった。また、「怪奇大作戦」「帰ってきたウルトラマン」「ファイアーマン」「太陽戦隊サンバルカン」といったテレビの特撮番組にも多く出演した。他の出演作に、舞台「怒りをこめてふり返れ」「魂へキックオフ」「海賊」、映画「斬る」「座頭市用心棒」「銭ゲバ」「激動の昭和史 沖縄決戦」「いのちぼうにふろう」「ゴジラ対メカゴジラ」「修羅雪姫 怨み恋歌」「ダイナマイトどんどん」「蘇える金狼」「近頃なぜかチャールストン」、テレビ「氷点」「天下堂々」「斬り抜ける」「傷だらけの天使」「草燃える」などがある。

没年月日
昭和57年 12月28日 (1982年)

親族
伯父=岸田 国士(劇作家),いとこ=岸田 衿子(詩人),岸田 今日子(女優)

伝記
甦る昭和脇役名画館すごいけど変な人×13不死蝶 岸田森映像のスリット―わが映画人生 鹿島 茂 著唐沢 俊一 著,ソルボンヌK子 漫画小幡 貴一,小幡 友貴 編中島 貞夫 著(発行元 講談社サンマーク出版ワイズ出版芸艸堂 ’05’01’00’87発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「岸田 森」の解説

岸田 森
キシダ シン

昭和期の俳優



生年
昭和14(1939)年10月17日

没年
昭和57(1982)年12月28日

出生地
東京市麴町区(現・東京都千代田区)

学歴〔年〕
法政大学文学部英文科中退,文学座附属演劇研究所〔昭和37年〕修了

経歴
昭和37年文学座に入座。同年岡本喜八監督「斬る」で映画デビュー。41年文学座を退団、悠木千帆(現・樹木希林)らと六月劇場を結成。演劇活動のかたわら脇役で映画に出演、46年からは實相寺昭雄監督の「曼陀羅」「哥(うた)」「あさき夢みし」「歌麿・夢と知りせば」に連続して主演を演じ、とくに「歌麿」では屈折した画家像を演じ好評を博す。また怪奇映画「呪いの館・血を吸う眼」などではゾッとするような凄味を出し、存在感のある俳優として貴重な存在だった。他の出演作にテレビ「氷点」「天下堂々」「探偵物語」、舞台「怒りを込めて振り返れ」「ハムレット」「魂へキック・オフ」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「岸田 森」の解説

岸田 森 (きしだ しん)

生年月日:1939年10月17日
昭和時代の俳優
1982年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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