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川尻浦の久蔵

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

川尻浦の久蔵

川尻郷土資料保存会がまとめた「川尻浦久蔵魯斉亜国漂流聞書(ろしあこくひょうりゅうききがき)」によると、久蔵は江戸時代末期の1810年、新酒を積み込んだ樽廻船(たるかいせん)(16人乗り組み)の船乗りとして大坂から江戸へ向けて出航。その途中、嵐に巻き込まれてロシアカムチャツカへ漂流。飢えと寒さで9人が死亡した。仲間の6人はまもなく日本に送還されたが、凍傷で足の指を失った久蔵だけ現地にとどまり、ロシア人医師を手伝って種痘を学んだ。1813年に帰国したが、鎖国政策のなかで罪人扱いを受け、国内で先駆けとなるはずだった種痘を普及できぬまま67歳で死去した。

(2006-04-30 朝日新聞 朝刊 広島1 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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