新撰 芸能人物事典 明治~平成 「川崎 九淵」の解説
川崎 九淵
カワサキ キュウエン
- 職業
- 能楽囃子方(葛野流大鼓方)
- 専門
- 大鼓
- 肩書
- 葛野流大鼓宗家預り 日本芸術院会員〔昭和28年〕,重要無形文化財保持者(能囃子方・大鼓)〔昭和30年〕
- 本名
- 川崎 利吉(カワサキ リキチ)
- 生年月日
- 明治7年 3月30日
- 出生地
- 愛媛県 松山市
- 経歴
- 幼時から喜多流を学び、謡と大鼓の稽古に励む。明治32年25歳で上京、大鼓の名人津村又喜に師事。翌年師が死去したため、独自の芸風を開発、小鼓の幸祥光と名コンビを組んだ。理論家でもあり、山崎楽堂とともに地拍子や能楽囃子の理論を確立。昭和21年九淵と改名。同年京都に移り4年過ごす。葛野流宗家代理を経て、25年宗家預り。28年日本芸術院会員、30年人間国宝。31年引退。この間、29年より能楽三役養成会の主席講師を務め、吉見嘉樹、亀井俊雄ら優れた後継者を育てた。
- 受賞
- 勲三等瑞宝章〔昭和36年〕
- 没年月日
- 昭和36年 1月24日 (1961年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報