日本大百科全書(ニッポニカ) 「巣(鋳物)」の意味・わかりやすい解説 巣(鋳物)す 鋳物に生じる孔状欠陥の総称。溶融金属が凝固するときには一般に大きな体積減少を伴うが、これを十分に補給しないと鋳物の内部に空洞を生ずる。これを収縮巣あるいは引け巣とよぶ。また溶融金属のガス吸収量は固体金属のそれよりも一般に大きいので凝固時にガスが放出されることがあり、これが鋳物の内部に閉じ込められると空洞を生じ、これを気泡巣とよぶ。これらの巣のない鋳物をつくることがたいせつである。[井川克也] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例