差担・差荷(読み)さしにない

精選版 日本国語大辞典 「差担・差荷」の意味・読み・例文・類語

さし‐にない ‥になひ【差担・差荷】

〘名〙 荷物に棒を通したりして、前肩(さきかた)後肩(あとかた)二人でかつぐこと。また、その程度の大きさ・重さのもの。さし。さしあわせ。さしかつぎ。
浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)三「さし荷(ニナ)ひの大蕪菜(あふかむな)あり」

さし‐にな・う ‥になふ【差担・差荷】

〘他ハ四〙 荷物に棒を通して前後二人でかつぐ。
今昔(1120頃か)一九「大なる壺也ければ、其の酒多かりけるを、指荷(さしになひ)て家に持行て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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