精選版 日本国語大辞典 「差掛・挿掛・指掛」の意味・読み・例文・類語
さし‐か・ける【差掛・挿掛・指掛】
〘他カ下一〙 さしか・く 〘他カ下二〙
① 上からおおって陰にする。かさなどを上からかざす。
② 寄りかからせる。もたせかける。
※説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)七「十二この、のぼりはしをとりいだし、しゅでんのやはなへさしかけて」
③ おし寄せる。おしかける。
④ さして引っかける。
⑤ 酒をついで杯を相手に勧める。
※蜻蛉(974頃)下「かはらけさしかけられなどするをみれば」
⑥ (指掛) 将棋を指すのを途中で休止する。また、将棋を指しはじめて途中である。
※読本・双蝶記(1813)一「さしかけた将棋の勝負せまいか」
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