差替・差換(読み)さしかえ

精選版 日本国語大辞典の解説

さし‐かえ ‥かへ【差替・差換】

〘名〙
① 差しかえること。とりかえること。「記事の差しかえ」
※先祖の話(1946)〈柳田国男〉五九「方言の僅かなさし替を以て此唱へごとは最近まで行はれて居た」
② (「さしがえ」とも) 差しかえるために、別に用意しておく予備の刀。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※浮世草子・男色大鑑(1687)二「それ迄の形見にとて。我が指替(サシガヘ)を残し置」
③ 印刷で、誤字や組版の違いなどを、校正の指定に従って、活字を入れ替えたり版を組み替えたりすること。〔最新百科社会語辞典(1932)〕
④ 遊里で、太夫、天神が客に買われて揚屋(あげや)入りすること。
※洒落本・虚実柳巷方言(1794)下「さしかへの夜、太夫には引ふね禿(かぶろ)つきそひ」

さし‐か・える ‥かへる【差替・差換】

〘他ア下一(ハ下一)〙 さしか・ふ 〘他ハ下二〙
① (「さし」は接頭語) とりかえる。交換する。
※源氏(1001‐14頃)紅葉賀「わが持給へるにさしかへて見給へば」
② 取りかえて別の物をさす。
※源氏(1001‐14頃)紅葉賀「かざしの紅葉、いたう散り透きて顔のにほひにけおされたる心ちすれば、御前なる菊を折りて左大将さしかへ給ふ」
③ 印刷で、組まれた活字を、校正の指定に従って他の活字に入れ替える。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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