差許(読み)さしゆるす

精選版 日本国語大辞典 「差許」の意味・読み・例文・類語

さし‐ゆる・す【差許】

〘他サ五(四)〙
① (「さし」は接頭語) 「許す」をおもおもしくいう語。許可する。
地方凡例録(1794)五「新規の市場願ひ出とも、容易に不差許
女工哀史(1925)〈細井和喜蔵〉三「体格検査に不合格だと入社を差許さぬ」
② 弓に矢をつがえて張ったあとでゆるめる。
義経記(室町中か)五「とがり矢をさしはげてあてては、さしゆるしさしゆるし二三度しけるが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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