差配・作配(読み)さはい

精選版 日本国語大辞典 「差配・作配」の意味・読み・例文・類語

さ‐はい【差配・作配】

〘名〙
① とりさばくこと。あれこれ世話すること。取り扱い。処置手配周旋
南方録(17C後)墨引「又は給仕の者にても差配してよし」
② 指図すること。指揮すること。また、その人。采配
※浮世草子・風流曲三味線(1706)三「然らば私憚りながら差配(サハイ)仕らんと、針立の玄甫罷出」 〔金史‐食貨志三〕
③ 所有主の代わりに、貸地、貸家などの管理をすること。また、その人。管理人。差配人。
※浮世草子・子孫大黒柱(1709)一「心立も長敷人なれば、借家の作配頼たし」
[補注]公(おおやけ)が人をつかわすという「差」の字義から外れて、音の近似する「采配」「座配」等に通じて多く使われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android