精選版 日本国語大辞典 「差金・指金」の意味・読み・例文・類語
さし‐がね【差金・指金】
〘名〙
② 操り人形で、人形の腕にしかけた長い棒。人形の腕を動かし、また、その棒につけた麻糸を引いて人形の手首・指を動かす。
※楽屋図会拾遺(1802)下「差金(サシガネ)、堅木(かたぎ)にて作る、好みによりて黒ぬりに仕たるもあり」
※歌舞伎・染竹春駒(1814)二幕「差金(サシガネ)付きの蝶二羽、花壇へ来て戯むれる」
④ (②から転じて) 背後で人を指図して動かすこと。陰で人をあやつること。
※雑俳・柳多留‐三〇(1804)「さしがねで寐たり起たり転だり」
※人情本・春色江戸紫(1864‐68頃)初「夫れも是れも皆んなお牧様のお差曲尺(サシガネ)で」
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