差額ベッド(読み)さがくベッド

精選版 日本国語大辞典 「差額ベッド」の意味・読み・例文・類語

さがく‐ベッド【差額ベッド】

〘名〙 (ベッドはbed) 健康保険による入院患者が、保険の対象外の個室などを使用した時に患者の負担となる差額料金。また、そのベッド。室料差額
七色密室(1977)〈佐野洋〉白の苦悩「いわゆる『差額ベッド』のうちでも、ここが最も高額で」

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デジタル大辞泉 「差額ベッド」の意味・読み・例文・類語

さがく‐ベッド【差額ベッド】

病院のベッドの使用料金が医療保険給付で定められている料金より高額で、その差額を入院患者から徴収することが認められているもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「差額ベッド」の意味・わかりやすい解説

差額ベッド
さがくベッド

正確には差額ベッド代のことで,入院する際,個室または2人部屋を利用するために徴収される保険外の自己負担 (室料差額) を指す。3人部屋以上の室料との差額が大きいことや,大学病院等の個室の高額な自己負担が社会問題となっている。患者が個室または2人部屋を希望した場合に限り,室料差額が徴収され,治療上の必要から特別な部屋に収容されるケースには適用されない。

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世界大百科事典(旧版)内の差額ベッドの言及

【医療保険】より


【その他の課題】
 (1)保険外負担の解消 保険医療をうけた場合に,その対象外になっているサービスの費用を患者が負担しなければならない実情がある。そのひとつは,患者が病室の個室または2人室を望んだ場合に,保険で定められた室料より高い分だけ患者の負担にする〈差額ベッド〉または〈室料差額〉である。入院の際に付添婦が必要となった場合も,基準看護の病院では保険給付の対象とならないために,その費用を患者負担とする〈付添(婦)負担〉もある。…

※「差額ベッド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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