巴(漢字)

普及版 字通「巴(漢字)」の解説


人名用漢字 4画

[字音]
[字訓] とって・むし・うずまき・ともえ

[説文解字]

[字形] 象形
器の把手(とつて)の形。〔説文〕十四下に「蟲なり。或いは曰く、象をらふ蛇なりと」とし、字を蛇形のものの象形とする。〔山海経、海内南経〕に「巴蛇、象をらふ」とあるものによるのであろうが、巴は把・(は)など、器物の把手の形とみるべく、これを巴蛇の意とするのは、蛇のく形が似ているからであろう。のち巴紋、うずまきの意に用いる。

[訓義]
1. とって、器物のとって。
2. むし、へび、大蛇。
3. うずまき。
4. 輔(ほ)(頰)と通じ、方言として頰(ほお)の意に用いる。
5. 地名、巴越・巴蜀のようにいう。
6. 国語では、ともえ。

[部首]
〔説文〕に帚(そう)に従う一字を属するが、その声義を〔説文〕は「闕」としており、〔玉〕に「つなり」という。

[語系]
巴・把peaは秉・(柄)pyangと同系の語。殷・周の古器である爵・(き)などの把手の部分は巴の形をしている。柄の長いものは、束ねてもつものは秉(へい)である。

[熟語]
巴歌・巴曲・巴結・巴字・巴児・巴砂・巴蛇巴且・巴掌・巴蜀・巴人・巴調巴巴巴臂・巴鼻・巴舞巴攬巴籬巴陵・巴礼
[下接語]
三巴・蛮巴

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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