巵言・卮言(読み)しげん

精選版 日本国語大辞典 「巵言・卮言」の意味・読み・例文・類語

し‐げん【巵言・卮言】

〘名〙 (「巵」は底のまるい盃で、入れる酒の量により傾きが変わる。巵のようにその時の条件でどうにでもなる意) 対象に応じて自由に変化する表現調子のよいことば一説に、「巵」は「支」と音が通い、支離すなわち、ばらばらで首尾一貫しないことばの意という。
浮世草子・続小夜嵐(1711‐16)序「予がほろよへる心にはまげて、卮言とも思ひなし給へ共」 〔荘子寓言

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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