市川 左団次(初代)(読み)イチカワ サダンジ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「市川 左団次(初代)」の解説

市川 左団次(初代)
イチカワ サダンジ


職業
歌舞伎俳優

本名
高橋 栄三

別名
前名=市川 小米,市川 升若,俳名=莚升,松蔦

屋号
高島屋

生年月日
天保13年 10月28日

出生地
大坂・島の内(大阪府)

経歴
13歳の時4代目市川小団次に入門し、元治元年(1864年)養子となり左団次と名乗った。養父死後河竹黙阿弥後援を受け、明治3年黙阿弥作の「慶安太平記」で丸橋忠弥を演じ人気を得た。以後、黙阿弥の新作史劇で活躍し、9代目団十郎、5代目菊五郎とともに、明治三大名優の一人に数えられた。26年には日本橋浜町の千歳座を買収して明治座を新築し座頭となり、32年新歌舞伎の嚆天といわれる松居松葉作「悪源太」を上演した。

没年月日
明治37年 8月7日 (1904年)

家族
長男=市川 左団次(2代目)

伝記
芝居随想 作者部屋から団菊以後 食満 南北 著伊原 青々園 著(発行元 ウェッジ青蛙房 ’09’09発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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