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帝国とマルチチュード

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

帝国とマルチチュード

たとえばIMF世界銀行WTO。あるいは国際的なNGO複合企業体、巨大メディアグローバル化した世界はこうした「権力」が網の目のように広がり、巨大な秩序と主権を構成している。そこには国家のような政府も固有の領土もない――。思い切って簡略化すると、これがネグリと共著者のハートが生み出した概念「〈帝国〉」のイメージに近いだろうか。三部作の訳者の水嶋一憲大阪産業大教授らは、ローマ帝国など歴史上の帝国や帝国主義の帝国などと区別するため、〈帝国〉と表記している。その〈帝国〉に対抗する新しい民主主義の主体として、ネグリとハートが17世紀のオランダの哲学者スピノザから援用した概念が「マルチチュード」だ。「群衆」「多数」「多数性」などと訳されるが、ネグリの言う多様性の意味が出てこない。「多様な個の群れ」あるいは「多個群」という試訳もある。

(2012-01-04 朝日新聞 朝刊 オピニオン1)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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