常磐津 林中(初代)(読み)トキワヅ リンチュウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「常磐津 林中(初代)」の解説

常磐津 林中(初代)
トキワヅ リンチュウ


職業
常磐津節太夫

本名
山蔭 忠助

旧名・旧姓
石川

別名
前名=常磐津 松尾太夫(2代目)(トキワズ マツオダユウ),常磐津 小文字太夫(7代目)(トキワズ コモジダユウ),別名=宮古路 国太夫半中

生年月日
天保13年 12月

出生地
江戸

出身地
睦奥国盛岡(岩手県)

経歴
常磐津和登太夫に入門し、嘉永3年小和登太夫となる。師の没後、常磐津松尾太夫門下で文久2年2代目松尾太夫を襲名。明治12年家元6代目小文字太夫未亡人の養子となり7代目小文字太夫となるが、19年離縁されて林中と改名する。さらに宮古路国太夫半中と名乗り、岸沢仲助と組み地方巡業に出るが失敗、盛岡に引きこもった。29年、9代目市川団十郎・尾上菊五郎が「関の扉(と)」上演に際し、請われて上京。再び林中を名乗り、団十郎の地方をつとめ人気を博す。豊かな声量と新しい演出で人気を博し“名人林中”と呼ばれて邦楽に大きな影響を残したほか、初のレコード吹き込みも行った。

没年月日
明治39年 5月6日 (1906年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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