幌内・夕張暴動(読み)ほろないゆうばりぼうどう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

幌内・夕張暴動
ほろないゆうばりぼうどう

1907年(明治40)北海道炭礦(たんこう)汽船株式会社(北炭)経営の幌内炭鉱と夕張炭鉱で発生した労働争議。日露戦争後の経済不況を背景に、この年本州では、足尾(あしお)・別子(べっし)銅山などで暴動が続発しているが、北海道でも北炭による炭鉱労働者の賃金切下げ、坑内事故の頻発という状況のなかで、3月上旬夕張鉱でストライキが実施された。続いて同月下旬幌内鉱の坑夫四ノ宮友一(しのみやともいち)らが総代として賃上げ要求の嘆願書を徳永鉱長に提出し、拒否されたのが発端となり、4月28日同鉱坑夫1700人が一斉にストライキに突入、翌29日には暴動状態となった。このため警官隊が出動、30日には鎮圧されたが、北炭諸山では7月ごろまで動揺が続いた。この事件を契機に北炭の労務政策は一定の改善がなされた。[桑原真人]
『供野外吉著『幌内炭山暴動始末』(1975・みやま書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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