(読み)かん

精選版 日本国語大辞典 「干」の意味・読み・例文・類語

かん【干】

〘名〙 横笛の指穴の名。七つの穴のうち、一番下の穴をいう。
徒然草(1331頃)二一九「横笛〈略〉干の穴は平調

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デジタル大辞泉 「干」の意味・読み・例文・類語

かん【干】[漢字項目]

[音]カン(呉)(漢) [訓]ほす ひる たて
学習漢字]6年
水がひく。水をひかす。ほす。「干魚干拓干潮干満
(「かん」の代用字)日照り。「干害干天
武器の一。たて。「干戈かんか干城
突き進み犯す。「干犯
無理に他とかかわりを持つ。「干渉干与
求める。「干禄
えと。「干支十干
いくらか。「若干
てすり。「欄干
[名のり]たく・もと
難読干支えと射干しゃが若干そこばく

ふ【干/乾】

[動ハ上二]上代語》「ひ(干)る」に同じ。
「妹が見しあふちの花は散りぬべしわが泣く涙いまだなくに」〈・七九八〉
[補説]上代では、未然形連用形に乙類の仮名が用いられているので、上二段活用であったと考えられる。平安時代以降は上一段化する。

かん【干】

横笛の指孔の一。6指孔の笛では1番先端に近い穴、7指孔の笛では先端から2番目の穴。

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