平島(長崎県)(読み)ひらしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「平島(長崎県)」の意味・わかりやすい解説

平島(長崎県)
ひらしま

長崎県西彼杵半島(にしそのぎはんとう)と五島列島(ごとうれっとう)との間に位置する島。西海市(さいかいし)に属する。五島列島に近く、約4キロメートルの相崎瀬戸(あいのさきせと)を隔てて、五島に対峙(たいじ)している。一島一村を形成していたが、1956年(昭和31)西彼杵郡崎戸(さきと)町に編入。2005年(平成17)西海町ほかとの合併により西海市崎戸町平島となった。面積5.49平方キロメートル。第三紀層からなる丘陵性の島で、北西斜面は緩傾斜、南東斜面は急傾斜を示すケスタ状を示す。半農半漁村で生産は振るわず電灯のない島であったが、1963年に電気導入事業が完成した。交通は崎戸島佐世保(させぼ)、友住(ともずみ)(五島)との間にフェリーの便船がある。海洋美に恵まれ西海国立公園に含まれる。人口280(2009)。

[石井泰義]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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