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幻影城 げんえいじょう

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

幻影城
げんえいじょう

江戸川乱歩の推理小説評論集。正編は1951年(昭和26)、その改訂増補版と続編は54年に刊行。著者の推理小説に対する情熱と実作者としての経験に裏打ちされた該博(がいはく)な知識にあふれ、内外を通じても第一級の評論、研究書といえる。「探偵小説の定義と類別」「探偵作家としてのエドガー・ポー」「怪談入門」「倒叙推理小説」などはとくに力作であり、続編に収められた「類別トリック集成」「英米の短編探偵小説吟味」「探偵小説に描かれた異様な犯罪動機」などは綿密な分析的論文で、この分野のものとしては必読の文献である。本書が戦後日本の推理小説の発展に寄与した功績は大きく、正編は1952年、日本探偵作家クラブ賞(現日本推理作家協会賞)を受賞した。[厚木 淳]
『『江戸川乱歩全集18・19』(1979・講談社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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知恵蔵miniの解説

幻影城

1975年から79年まで約4年半にわたって刊行された月刊の探偵小説専門誌。同誌が行っていた幻影城新人賞からは泡坂妻夫、栗本薫、田中芳樹連城三紀彦らの作家が輩出。後続の作家に大きな影響を与えた。15年春、愛読者の有志が同誌の創刊40年を機に「終刊号」を作る企画をした。その際に、過去に同誌に短編が3本掲載された「京堂司」という女流新人作家について当時の編集長に尋ねたところ、栗本薫(1953~2009)であることが分かった。栗本の作品の一部は「幻影城 1月終刊号」 (16年2月27日刊行)に収録されることになっている。

(2016-2-10)

出典|朝日新聞出版
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