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広島県呉市 くれ〈し〉

日本の地名がわかる事典の解説

〔広島県〕呉〈市〉(くれ〈し〉)


広島県南西部にある市。
瀬戸内海に面し、芸予諸島の下蒲刈(かまがり)島、上蒲刈島、豊島、大崎下島(おおさきしもじま)などを市域に含む。2000年(平成12)11月より特例市。2003年4月に安芸(あき)郡の下蒲刈町を、翌年2004年4月には豊田(とよた)郡の川尻町を編入。さらに2005年3月には安芸郡の音戸町、同倉橋町、同蒲刈町と豊田郡の安浦町、同豊浜町、同豊町を編入して、現在の姿となる。中心部の旧・呉市は1889年(明治22)に海軍鎮守府、続いて海軍工廠(こうしょう)、海軍航空機工廠が設置され、軍港・軍都として急速に発展。第二次世界大戦末期、空襲により壊滅的打撃を受けた。戦後は造船・鉄鋼など重工業を中心に復興、精密機械・製紙・製材などの工場が操業する県下有数の工業都市。近年はハイテク産業関連企業の誘致にも力を入れる。農業では稲作のほか、柑橘(かんきつ)類の栽培が盛ん。大長(おおちょう)ミカンを特産。瀬戸内海の島々では沿岸漁業とカキ・ノリの養殖漁業も盛ん。伝統産業としては、仁方(にがた)地区のやすり、川尻町の高級毛筆川尻筆(国の伝統的工芸品に指定)などが挙げられる。
市内には呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)や、隣接する海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)があり、戦艦大和の模型や、実物の潜水艦が展示されている。大崎下島の御手洗は江戸後期から昭和初期の建物が残る港町で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。音戸大橋近くの音戸の瀬戸公園はツツジの名所。瀬戸内海国立公園に属する野呂山へはさざなみスカイラインが通じ、展望台からは瀬戸内海の眺望が楽しめる。ビジターセンターやロッジ、キャンプ場も整備され、アウトドア活動の好適地となっている。上蒲刈島の県民の浜、安浦町のグリーンピアせとうちなど海浜リゾート施設も各種整備されている。景勝地の桂浜(かつらがはま)、火山(ひやま)などがあるほか、豊島の南西海面は海鳥のアビ渡来群游海面として、国の天然記念物に指定されている。

出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

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