広島県福山市(読み)ふくやま〈し〉

日本の地名がわかる事典の解説

〔広島県〕福山〈市〉(ふくやま〈し〉)


広島県南東部にある市。
南部は瀬戸内海に面し、沼隈(ぬまくま)半島沖に浮かぶ田島、横島を市域に含む。東部は岡山県に接する。1998年(平成10)4月より中核市。2003年2月、沼隈郡の内海町と芦品郡の新市町を編入。この合併により、芦品郡消滅。2005年2月、沼隈郡の沼隈町を編入。この合併により、沼隈郡消滅。さらに2006年3月、深安郡の神辺町を編入して現在の姿となる。この合併により、深安郡消滅。JR山陽新幹線・山陽本線・福塩線、山陽自動車道が通じる。市の中心部は、江戸時代初期、水野勝成(かつなり)の福山城(国指定史跡)の築城後、城下町として繁栄。明治期以降は商工業都市として発展。1961年(昭和36)に日本鋼管福山製鉄所(現・JFEスチール西日本製鉄所)が進出、世界最大級の製鉄所を擁する重工業都市となる。電機・繊維・化学などの工場が進出。農業では稲作・ブドウ・ミカンなどの果樹やキクなどの花卉(かき)栽培が盛ん。肉牛飼育などの畜産や、沿岸部ではタイやノリの養殖なども行われる。伝統産業としては、福山琴(国の伝統的工芸品)・備後絣(びんごがすり)・畳表の備後表(びんごおもて)が挙げられる。
福山城跡・宮の前廃寺跡はいずれも国指定史跡。神辺町にある朱子学者・菅茶山(かんちゃざん)の廉塾(れんじゅく)ならびに菅茶山(かんさざん)旧宅は国の特別史跡。沼隈町・鞆(とも)町の鞆公園は瀬戸内海国立公園に属する景勝地で、国の名勝に指定。草戸地区の明王院の本堂・五重塔は国宝で、付近で発掘された中世の集落跡、草戸千軒町遺跡は日本のポンペイとも呼ばれる重要な遺跡で、出土品は国の重要文化財に指定。

出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

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