庇・貯・惜(読み)たばう

精選版 日本国語大辞典 「庇・貯・惜」の意味・読み・例文・類語

たば・う たばふ【庇・貯・惜】

〘他ハ四〙
① 大切にしまっておく。貯える。また、出し惜しみをする。〔観智院本名義抄(1241)〕
源平盛衰記(14C前)一七「樊於期が首あり。是を後日までたばひ置くに由なし」
② (多く「命(身)をたばふ」の形で) 他の害から守り助ける。かばう。
海道記(1223頃)手越より蒲原「世を渡る思、命をたはう志、彼も此も共に同じ」
③ あらわにしないようにする。露骨に表わさないようにする。
※寛永版曾我物語(南北朝頃)三「重忠も申しかかりたる事なれば、言葉もたばはず、伸び上り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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