庭掃(読み)にわはき

精選版 日本国語大辞典 「庭掃」の意味・読み・例文・類語

にわ‐はき には‥【庭掃】

〘名〙 庭を掃除すること。また、その人。
※中右記‐永久二年(1114)三月一八日「又召次並鳥羽殿庭掃事、仰云、任法可行」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の庭掃の言及

【庭者】より

… 室町幕府の職制下にあった者は,とくに〈公方(くぼう)御庭者〉と呼ばれ(公方は将軍のこと),庭奉行(にわぶぎよう)に統轄されており,また,江戸幕府においては若年寄の配下に置かれて,いずれも庭園,篝(かがり)などに関する雑役に従事した。 なお,庭の清掃の仕事,ならびにそれに従事して生活の資とした人々は,室町時代には〈庭掃(にわはき)〉とも呼ばれ,《三十二番職人歌合》にも〈名にたてるこや庭はきの家の風花を我世の朝きよめかな〉と見えている。また,室町時代の《旅宿問答》などにみられる諺に〈猿楽は庭の者,舞々(まいまい)は縁(えん)の者〉というのがあり,〈能役者は掃除を仕事とし,幸若舞の役者は縁先から上に上がるのを許されていなかった下賤な民である〉の意味に解されている。…

※「庭掃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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