廻・回(読み)みる

精選版 日本国語大辞典 「廻・回」の意味・読み・例文・類語

みる【廻・回】

〘自マ上一〙 まがりめぐる。まわる。迂回(うかい)する。
古事記(712)上・歌謡「汝こそは 男にいませば うち微流(ミル) 島の埼々 かき微流(ミル) 磯の埼落ちず」
[補注]活用は「古事記」の例文からみて、上一段とするほかないが、より古くは上二段活用だったのだろうと推定され、その終止形「む」は「たむ(回)」の「む」に残っていると考えられる。

み【廻・回】

語素〙 (「みる(廻)」の連用形から) ぐるっと曲がったような地形をいう語。山裾や海・川、または里・道などの曲がりめぐっているような場所を呼ぶのにいう。「浦み」「隈み」「里み」「裾み」「島み」など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android