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廻状(回状) かいじょう

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世界大百科事典 第2版の解説

かいじょう【廻状(回状)】

一般的には,複数のあて先に対し,順次に回覧させる方法をもって同一の用件を伝達する文書のこと。廻文,廻章とも言い,中世には,諸役への参勤や訴訟当事者の出頭を令する際に,この形式の文書が多く用いられた。近世では,領主や代官が支配下の村々に命令を伝える場合や,村々の日常的な連絡あるいは一揆への参加を呼びかける文書(一揆廻状)に,廻状が使用されたが,ふつう近世で廻状と言えば,前者を指す。多くの場合,一般的法規制にかかわる文書が触書と呼ばれたのに対し,廻状は年貢,夫役の徴収命令や臨時の通達などを主としたが,触書もふつうは廻状形式をとって伝達されるのであり,古文書学上の区別は難しい。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の廻状(回状)の言及

【江戸時代】より

…もちろんこれらの情報網から疎外された者のほうが人口比からすれば圧倒的であり,そのためにこの時代では巷間のうわさがさかんに発生し流通した。うわさは火札や捨文,天狗廻状などと並んで民衆レベルの情報伝達手段として今後研究されねばならないが,江戸時代の武士階層を含めて多くの人々が情報に飢えていたことは,内々の情報やうわさを書きとめた〈随筆〉という文学のジャンルが後期に成立したことによっても知られる。
[側近と家老]
 この時代を通じて政策を最終的に決定したのは,出頭人(しゆつとうにん),側用人などと呼ばれた将軍や大名の側近グループであった。…

※「廻状(回状)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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