弁才造・弁財造・平在造・舳在造(読み)べざいづくり

精選版 日本国語大辞典 の解説

べざい‐づくり【弁才造・弁財造・平在造・舳在造】

〘名〙 江戸時代海運主力となった代表的な廻船弁才船の船型・構造をいう。近世以来瀬戸内を中心に発達し、船型は一本水押、三階造り、垣立廻りや船尾外艫に特徴があり、四角帆一枚の簡素な帆装ながら近世の廻船では最も帆走性能がよく、経済性も高かったので全国的に普及した。菱垣廻船樽廻船もすべてこの造り。百石積から二千石積以上に及ぶ。弁才天造。
※船行要術(1505)七「内海べざい作の船乗にくし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android