引綱・曳綱(読み)ひきづな

精選版 日本国語大辞典 「引綱・曳綱」の意味・読み・例文・類語

ひき‐づな【引綱・曳綱】

〘名〙 (「ひきつな」とも)
① 物に付けて、引く綱。物を引っ張るための綱。引縄
蔗軒日録‐文明一八年(1486)七月一五日「七月十四五日、引索(ツナ)為戯」
浄瑠璃天神記(1714)三「牛の引づな手繰り寄せ」
② 船を曳航する綱。川船では引柱の先端に付けて陸で引き、海上では引船が他船を引く場合に用いるもの。丈夫な加賀苧綱を使用する。引縄。綱手
万葉(8C後)一〇・二〇八六「彦星の妻呼ぶ舟の引綱の絶えむと君をわが思はなくに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android