弥彦(村)(読み)やひこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「弥彦(村)」の意味・わかりやすい解説

弥彦(村)
やひこ

新潟県中央部、西蒲原郡(にしかんばらぐん)にある村。弥彦山麓(ろく)に位置し、越後一宮弥彦神社(えちごいちのみやいやひこじんじゃ)の門前町。JR弥彦線が通じる。佐渡弥彦米山(よねやま)国定公園に属し、弥彦山、弥彦神社、弥彦公園、弥彦温泉郷、競輪場などをもつ観光の町である。弥彦神社は『延喜式(えんぎしき)』に越後唯一の名神大社と記され、旧国幣中社である。祭神は天香山命(あめのかごやまのみこと)。春秋の大祭、7月の灯籠(とうろう)神事などでにぎわい、とくに元旦(がんたん)の二年参りと秋の菊祭りには人出が多い。境内末社の十柱(とばしら)神社社殿や志田大太刀(たち)、大鉄鉢(仏餉鉢(ぶっしょうばち))は国の重要文化財に、灯籠おしと舞楽は国の重要無形民俗文化財に指定されている。面積25.17平方キロメートル、人口7705(2020)。

[山崎久雄]

『『弥彦村誌』(1971・弥彦村)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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