日本大百科全書(ニッポニカ) 「弥生(旧町名)」の意味・わかりやすい解説
弥生(旧町名)
やよい
大分県南東部、南海部(みなみあまべ)郡にあった旧町名(弥生町(まち))。現在は佐伯市(さいきし)の北部にあたる地域。旧弥生町は1966年(昭和41)町制施行、2005年(平成17)佐伯市に合併。国道10号が通じる。九州山地の一部を占め、これを貫流する番匠(ばんじょう)川中流谷底平野の米作と葉タバコ作、周辺山地の林業とシイタケ栽培が主産業。中世佐伯氏の本拠地で、栂牟礼城(とがむれじょう)(224メートル)は戦国時代の城跡。上小倉(かみおぐら)の磨崖(まがい)石塔は南北朝時代のもの。尺間山(しゃくまさん)(641メートル)は豊後(ぶんご)水道の展望に優れ、尺間神社がある。
[兼子俊一]
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